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by yishioka
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マイケル・ジャクソンへの追悼として『スペースチャンネル5 パート2』を購入

本日(現地では7月7日)葬儀がありましたが、6月25日(現地時間)の訃報を聞いて以来、マイケル・ジャクソンのことを折々考えています。
そこで『スペースチャンネル5 パート2』を購入。
しばらくプレイする時間がとれないため、まだスペースマイケル局長に会うには至っていませんが、今世紀に入ってからの貴重な音楽活動の一つと考えると感慨深いです。

フレッド・アステアと同じく、重力から解き放たれる瞬間が素晴らしいマイケル。

常々、ゲームに現れる「body」を、いわゆる狭義の身体論とは別の仕方で、しかもヴァーチュアル云々という議論と切り離して考えてみたいと思っているのですが、彼のダンスはちょうどよい機会になりそうです。「器官なき身体」と呼んでしまえばある意味簡単なのですが、むしろ天体heavenly bodyのような概念と関連させてみたい。というのも、やや話題は逸れますが、「メディウムの肌理に逆らう━━ロザリンド・クラウスにおけるポストメディウムの条件」の注30(164ページ)で、「メディウムとしてのスター」を考えるという課題を自らに課しているからです。スペースマイケル局長の存在は、「スター」の天体のような身体性を体現(ほとんど冗語のようですが)しているのではないでしょうか。マイケル・ジャクソンは「スター」のさらに上を行く「スーパースター」としかいいようのない存在で、ゆえに私は彼の全盛期には、ほとんど空気のような存在(すなわち媒質?)として遇していたような気がします。「スーパースター」はまた、アンディ・ウォーホルがエルヴィスやマリリン、エリザベス・テイラー(マイケルとの友情はよく知られています)などのために用意したカテゴリーでもあります。

数学における体Körperが、フランス語ではcorpsである一方、英語ではfieldになること(Wikipediaの体 (数学)より)もまた、示唆的なような気がします。数学には明るくないため考察に限界がありそうですが……。
by yishioka | 2009-07-08 00:20 | ゲーム